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2010.10.22
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2017.06.22
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オール讀物 シリーズ短編
「藍千堂菓子噺」
文藝春秋
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晴太郎と幸次郎の兄弟は、神田の片隅で小さな菓子屋「藍千堂」を営んでいる。
笑い上戸の職人、茂市と三人、今日も旨い菓子で人の心を解きほぐす。
「四文の柏餅」
「藍千堂」で、四文の柏餅を売りたい。
のんびり者の兄、晴太郎がいきなり言い出した。
しっかり者の弟、幸次郎がそれをあっさり許すはずもなく――。
「氷柱(つらら)姫」
「藍千堂」の後見役、伊勢屋総左衛門が持ち込んだ茶菓子の注文。
そこには、少々きな臭いいわくがあって――。
「弥生のかの女(ひと)」
忘れていた、かの女の面影。忘れえぬ、かの日の想い出。
柚子のほのかな香りと共に、幸次郎の胸に蘇り――。
「父の名と祝い菓子」
贔屓客が、「百瀬屋」へ次々と乗り換えた。
また、「百瀬屋」の叔父が良からぬことを企んでいるらしい。
いつも泰然としているはずの伊勢屋総左衛門の様子も妙で――。
「迷子騒動」
お糸が百瀬屋を出た。
心配で、お糸に会いに行った晴太郎は――。
「百代桜」
たった一冊、晴太郎の手元に残った亡き父の菓子帳。
父が心残りだっただはずの作りかけの菓子を、晴太郎は手掛ける。
2013.10 単行本「甘いもんでもおひとつ」刊行されました。
「寛太の羊羹」
店に来るなり、晴太郎に難癖をつけ始めた、厄介な客。
茂市の馴染客だという男は、消えない悲しみを持て余して――。
「母に似た女」
端午の節句の前の日、晴太郎は、贔屓客、旗本の松沢家へ柏餅づくりの
手伝いに赴いた。
そこで出会ったのは、どうも訳ありめいた母娘で――。
2016.06 単行本「晴れの日には」刊行されました。
「遣らずの雨」
晴太郎に嫁が来た。
連れ子のおさちは、晴太郎に懐いているが、なかなか「おとっつあん」と呼んでくれない。
「袖笠雨」
晴太郎たちの住まいを、旗本松沢家跡取りの妻、雪が訪ねた。
供も連れずにやって来た雪は、夫の荘三郎と言い争いをして出てきたのだという。
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2010.04.22
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2012.02.22
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小説新潮 シリーズ短編
「まぼろし一味陰始末」(完結)
新潮社
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口入屋・えびす屋の下働き、甲斐が動く時、
何かが起こる――。
ちょっと、今までの私の小説とは感じが違うかもしれません。
名づけて、「黒田牧」(某編集さん命名・笑)。
第1話
飛脚問屋「武蔵屋」の気弱な跡取り、朔之助に
さりげなく手を差し伸べる甲斐だが……。
第2話「秋桜(あきざくら)」
次の獲物は吉原、それとも。
甲斐の狙いはどこにあるのか。
第3話「鬼の灯(ひ)」
まぼろし一味に名を使われた盗賊「鬼火」が、報復に乗り出した。
「鬼火」頭目の、正体は。
第4話「始まりの織部」
まぼろし一味昔語り。
えびす屋が「まぼろし一味」になったのは、止むに止まれぬ事情があった。
第5話「亀裂」
手代、亥之助に甲斐の目論見を知られた。
甲斐と源右衛門、甲斐と長英の間に、亀裂が走る。
第6話「鬼火、再び」
隠れ処に火をつけ、姿を消したはずの「鬼火」。
若き頭目が、何食わぬ顔で「えびす屋」に姿を現した。
第7話「終(つい)に吹く風」
甲斐の行方が知れない。
その波紋が、静かに、大きく、広がっていく。
2012.11 単行本「盗人」刊行されました。
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2010.09.22
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2011.11.22
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問題小説 シリーズ短編
「ほそ道密命行」(完結)
徳間書店
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芭蕉の北国行「奥の細道」の旅に、時の権力者の様々な思惑が絡みつく。
飄々と軽やかな天才俳諧師の行く末は――。
第1話「深川、蠢く」
惣五郎――曾良と芭蕉の意外な出会いから六年。
住み慣れた深川の庵を手放し、北国行の仕度が始まった。
第2話「千住、謀(たばか)る」
北国行出立を前に、曾良が芭蕉から引き離された。
一人向かった千住で、曾良を待っていたものは。
第3話「日光、逃れる」
日光に入った途端、あの連中が動きだした。
曾良はどうする。
第4話「黒羽、憑かれる」
曾良と芭蕉の様子を伺うのは、可愛い追っ手だった。
第5話「須賀川、攻める」
曾良が、反撃に転じた。
第6話「仙台、狙われる」
仙台に入るなり、不穏な気配。
芭蕉が標的に――。
第7話「塩釜、暴く」
芭蕉の、何もかも諦めたような顔つきが、
曾良は気がかりでならない。
第8話「松島、旅立(た)つ」
いよいよ、決着の刻。
2012.03 単行本刊行されました。
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2010.09.11
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2011.09.12
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野性時代 シリーズ短編
「とんずら屋弥生請負帖」(完結)
角川書店
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仙台堀端の船宿「松波屋」は、
見てくれも腕も飛び切りの船頭がいると評判。
その船頭にも、「松波屋」にも、隠された顔があった。
第1話「女船頭」
「松波屋」主・市兵衛が通う「浜乃湯」のお地蔵様が荒らされ、
前掛けが盗まれた。いったい、なぜ……。
第2話「合歓(ねむ)の子」
とんずら屋に舞い込んだ、一風変わった絵師の依頼。
それが思わぬ方へ転がっていく。
第3話「忍び寄る手」
お気楽だけれど、頼りがいがあると思っていた進右衛門。
この男の正体は……。
弥生に伸びる手は、何者のものなのか。
第4話「舞い戻った客」
進右衛門消えた。変わりに松波屋に現れたのは、
確かに逃がしたはずの、あの男。
第5話「見えない助け手」
情で動きたい弥生と、弥生を守るために情を切り捨てようとする松波屋。
互いの間に、深い亀裂が入る。
2012.01 単行本刊行されました。(最終話書きおろし)
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第1話 2010.08.02
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第3話 2010.12.01
続編第1話(前編) 2016.08.11
(後編) 2016.09.16
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文蔵 シリーズ短編
「鯖猫長屋ふしぎ草紙」
PHP研究所
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長屋で一番偉いのは、
売れない絵師の飼い猫、サバだった。
第1話「猫描き捨楽(しゅうらく)」
「鯖猫長屋」に家移りしてきたのは、
何やら、いわくありげな美人で……。
第2話「開運うちわ」
魚屋の貫八が、捨楽の元に無地の団扇を持ち込んだ。
団扇にサバの絵を描いて欲しいと言うのだが……。
第3話「いたずら幽霊」
鯖猫長屋に、人気読本作者、長谷川豊山が家移りしてきた。
これがまた、訳ありの男らしい。
2013.06 単行本刊行されました。(其の四〜七 書きおろし)
【続編】
第1話「色男、来たる(前・後編)」
「鯖猫長屋」がとり壊される!?
サバの引き抜き(?)でやってきたのは、またまた訳ありの色男。
拾楽は「鯖猫長屋」の平穏を守ることができるのか――。
2016.11 文庫本刊行されました。(其の二〜四 書きおろし)
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2010.02.22
2011.03.22
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小説現代 シリーズ短編
「稲荷の紋蔵シリーズ」
講談社
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目明しには珍しく、頼りがいがあると評判の「稲荷の紋蔵」。
だが、この男には隠れた顔があった。
第1話「逸れ者の六」(10年3月号)
俺と賭けをしねぇか。
紋蔵が声を掛けたのは、逸れ掏摸の六松。
第2話「鬼を喰らう」(11年5月号)
美人局のおけい。
今度の狙いは、手ぬぐい売りの男だったが。
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2007.10.22
2008.06.22
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小説現代 短編
「濱次お役者双六」
講談社
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「とちり蕎麦」
生真面目でいつでも完ぺきに舞台をこなす二枚目役者・紀十郎が立て続けにとちった。
気になっていた濱次は、つい清助の「誘い」に乗ってしまい、再び厄介ごとを背負う羽目に。
「翔ぶ梅」
「濱次」外伝。
若き日の有島香風・仙雀の兄弟弟子コンビが、ちょっと奇妙な恋の橋渡しに奔走。
2012.12 文庫「翔ぶ梅」刊行されました。
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2011.07.15
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KENZAN! (vol.15)
「縁(よすが) 濱次お役者双六」
講談社
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貧乏本櫓、森田座を置き去りに、市村座と中村座が張り合い始めた。
自分には関わりないと、暢気に構えていた濱次にも、火の粉が――。
2012.12 文庫「翔ぶ梅」刊行されました。
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